- 1. Mardiniとは
- 2. 参加時のレベル
- 3. 参加した結果
- 1. IRONHEART達成(完走)
- 2. 1度だけデイリー2位に入賞
- 3. いただいた景品
- 4. 制作物と解説
- 1. MODEL: SOPS
- 1. DAY1: TOY
- 2. DAY2: FURNITURE
- 3. DAY3: ARCHITECTURE
- 4. DAY4: FOLIAGE
- 5. DAY5: ENVIRONMENT
- 6. DAY6: CHARACTER
- 7. DAY7: CREATURE
- 2. TEXTURE: COPS
- 1. DAY8: STONE
- 2. DAY9: WOOD
- 3. DAY10: METAL
- 4. DAY11: FABRIC
- 5. DAY12: GRUNGE
- 6. DAY13: SCALES
- 7. DAY14: GRAFFITI
- 3. MOTION: KineFX
- 1. DAY15: RUN
- 2. DAY16: JUMP
- 3. DAY17: DANCE
- 4. DAY18: ROLL
- 5. DAY19: CRAWL
- 6. DAY20: SLITHER
- 7. DAY21: FLY
- 4. VFX: DOPS
- 1. DAY22: EXPLODE
- 2. DAY23: COLLAPSE
- 3. DAY24: CRASH
- 4. DAY25: FLOOD
- 5. DAY26: MELT
- 6. DAY27: SNOW
- 7. DAY28: MUD
- 5. RENDER: LOPS
- 1. DAY29: SUNSET
- 2. DAY30: MOONLIGHT
- 3. DAY31: UNDERWATER
- 5. おわりに

ぷらずも
みなさんこんにちは!
ぷらずもです!

エレキベア
こんにちクマ〜〜〜

ぷらずも
この度・・・といっても3月まで遡りますが、
修行がてら Mardini2025 というHoudiniのコンテストに参加してみました。

エレキベア
Mardini・・・どんなコンテストなのクマ??

ぷらずも
SideFX主催で、1ヶ月間お題に沿って作品を投稿し続ける というイベントなんだ!

エレキベア
1ヶ月・・・!恐ろしいクマ・・・

ぷらずも
中々に鬼畜だけど、完走した人全員がSideFXグッズがもらえる という特典もあるんだ!
気合いで投稿し続けたら初心者でも報酬がもらえるから、始めたての人にもおすすめです。

エレキベア
ほぅ・・・グッズがもらえるのは嬉しいクマね

ぷらずも
今回は参加してみた結果と、どのように学習しながら進めたかについて紹介しようと思います。
気になっている方はぜひご参考ください!
Mardiniとは

ぷらずも
そもそもMardiniとは何かというと、SideFXが主催しているHoudiniのコンテスト になります。
毎年3月に開催されて、1ヶ月間、毎日の課題に沿った作品を提出 するイベントです。

▲毎年3月に開催されている

エレキベア
毎年開催されるお祭りみたいなイベントなのクマね

ぷらずも
ルールは以下の通りで、毎日3位まで選出される他、1ヶ月全て提出するとIRONHEART賞を達成したとして、SideFXのグッズ(お楽しみ)がもらえます。
- ルール
- 毎日画像かアニメーションを提出し、それぞれの部門で毎日3位まで決定される
- 3位までに入ったらポイントが加算され、総合点と最終評価の賞がある
- 最終提出期限までに31枚全てを提出したらIRONHEART賞受賞(完走)となる
- 2025年からは外部アセットの利用は基本的に不可(Greyscalegorillaだけ例外的にOK)

▲審査員に選出される賞の他、完走賞もある

エレキベア
外部アセット禁止ということは、Houdiniのみで完結させて作品を作る必要があるのクマね

ぷらずも
2025年のお題は以下になっていて、週ごとにモデリング、テクスチャリング・・・とワークフローに沿った流れ になっています。
各週ごとのお題も少しずつ難易度が上がるようになっていて、スキルアップに最適だと感じました。

▲2025年は週ごとにMODEL〜RENDERまでフローに沿ったお題になっている
▲作品の作り方についての動画も上がっている

エレキベア
これは幅広くHoudiniを扱う力が求められるクマね
参加時のレベル

ぷらずも
まず参加時の自分のレベルとしては以下の通りでした。
まだ Houdiniを触り始めたばかりかつCOPやKineFXに関してはほぼ触ったことがない状態 だったので、学習しながら進める必要がありました。
-
スキル
- エンジニアから転向したてのテクニカルアーティスト
- Houdiniは始めて数ヶ月ほど、参考書を数冊終えた程度のレベル
- COP、KineFXはほぼ触ったことない
-
使用できる時間
- 出社しながらの参加(通勤時間 片道2時間×2)
- 平日に使える時間は1-3時間、休日は7時間ほど

エレキベア
しかも出社しながらクマか・・・
リモートならまだしもだいぶ辛いクマね・・・

ぷらずも
正直かなりの睡眠時間を削ったので辛かったです・・・。
しかしIRONHEARTを達成するために頑張りました・・・!

エレキベア
まさしくIRONHEARTクマ・・・

ぷらずも
そのため平日だけで納得いく出来で提出するのは不可能と判断したため、
土日になるべく複数作品作り置きしておく 作戦で進めることにしました。
- 作戦
- 土日に複数作品作り置きする

エレキベア
おおぅ・・・それはいいのクマね

ぷらずも
最終日に全ての作品が揃えばいいものの、その日中に提出完了しないと採点もされないため、
常に2作品ほどはバッファを持っておく ことで学習時間も確保しながら進めました・・・。
参加した結果

ぷらずも
作品解説に入る前に、結果がどうだったについて記載しておきます。
IRONHEART達成(完走)

ぷらずも
まず全日投稿については、作り置き作戦によりなんとか達成 することができました!
危ない日もありましたが、一日も遅れることなく提出完了です。

▲なんとか全日達成した

エレキベア
おお〜〜それぞれの作品もがんばってる感はあるクマ
1度だけデイリー2位に入賞

ぷらずも
そしてデイリー賞は正直諦めていたのですが、1日だけ2位に選出 していただけました!
崩壊のテーマでいい感じに迫力が出たので助かりました・・・。

▲DAY23: COLLAPSE でデイリー2位に選んでもらえた

エレキベア
どんなシチュエーションなのか不明クマが迫力あるクマね

ぷらずも
サイトに作品が載せていただけたのがとにかく嬉しいです。
他の方の作品から学んだ「手前のオブジェクトをぼかす」手法も取り入れました。
いただいた景品

ぷらずも
景品の連絡は10月頃に来ました。
今年は Houdini Merch Store という新しく出来たグッズストアのギフトカード でした。

▲Houdiniに関するグッズが販売されている

エレキベア
おおぅ・・・いつのまにグッズサイトが出来ていたクマか

ぷらずも
ギフトカードの金額はポイントによって差異があるようで、自分は150ドル分いただけました・・!
どれにするか悩んだのですが、余るともったいないので3000円ほど追加課金して パーカー×1、トレーナー×2 を選びました。

▲届いたパーカーとトレーナー



エレキベア
創造以上にしっかりしてて驚いたクマ

ぷらずも
シンプルなデザインなので、普段着としても活用させていただこうと思います!
まだ種類は限られていますが、今後はMerchStoreのギフトカードが景品のメインになるのかもしれないですね。
制作物と解説

ぷらずも
ここからは制作した作品を簡単なコメント付きで紹介します。
長いので興味のある部分だけ見ていただければと思います。
MODEL: SOPS

ぷらずも
初めの週はSOPで、作るのにある程度の自由度がありました。
ただ初参加だったこともあり、周りがどんな感じで作るのか様子を見つつ進めました。
DAY1: TOY


ぷらずも
Rubertoyをtoyにしてみました。
大量のバズ・ライトイヤーのシーンが好きなのでそのシーンも意識しています。

エレキベア
中々凝ってるクマね

ぷらずも
最初で時間があったので動画にしましたが、レンダリングに相当時間がかかったのでこれ以降は基本画像で進めることにしました・・・。
DAY2: FURNITURE



ぷらずも
アーティスティックな作品を作るべきと思って棚をプロシージャルに作りましたが、周りは普通に家具を作っていたので少々浮いていました・・・。

エレキベア
悲しいクマ・・・
DAY3: ARCHITECTURE



ぷらずも
近くにあるビルの現物を見ながら作りました。
ビルだけだと寂しかったのでRubbertoyを散らしました・・・。

エレキベア
困ったらRubbertoyクマね
DAY4: FOLIAGE



ぷらずも
木を生やすだけだとつまらないかと思い、Electraを生やしてみました。

エレキベア
狂気を感じるクマ・・・。
DAY5: ENVIRONMENT



ぷらずも
木の中で形が好きなバオバブの木を作って生やしてみました。
星の王子様に出てくるロマンチックな木ですね。

エレキベア
ちょっと前の流用感がすごいクマ・・・。
DAY6: CHARACTER



ぷらずも
うねうねしたキャラクターを作ってみました。
今後のお題でキャラクターを多用することになるので、ちゃんと作ればよかったと思いました・・・。

エレキベア
みてると不安になるクマ・・・。
DAY7: CREATURE



ぷらずも
この日は時間がなかったので、前のキャラクターのうねうね部分を流用・大量配置した怪物を作りました。

エレキベア
なんかグロいクマ・・・。
TEXTURE: COPS

ぷらずも
ここから先はCOPで触ったことがない領域でした。
なので以下のような動画をざっと見て学習した上で進めました。

エレキベア
分かりやすい動画がたくさんあって助かるクマね

ぷらずも
また基本的な使い方はこれだけでも十分ですが、以下の動画はより網羅的なので、困った時に見ると助かると思いました。

エレキベア
中々長いクマね・・・
DAY8: STONE



ぷらずも
シンプルですが、基本はこれに詰まっていると思います。
ノイズを使って
・ベースカラーテクスチャ
・ラフネスマップ
・ハイトマップ
を作成していますが、これ以降の課題も基本的な構成は同じです。

エレキベア
ハイト、ラフネスがあるだけで結構リアリティが増すクマね
DAY9: WOOD



ぷらずも
木といえば何か・・?ということで温泉が思い浮かんだので作ってみました。

エレキベア
欲をいうと湯気とか温度感も欲しかったクマね。
DAY10: METAL



ぷらずも
Rubbertoyをシルエットとして活用してコインを作ってみました。
メッシュ自体はただのCircleに厚みを持たせたもので、ハイトで模様を付けています。

エレキベア
ゲーセンでありそうクマ
DAY11: FABRIC



ぷらずも
ニットを作ってみましたが、編み物感をどう出すかに悩みました。
最終的にV字の布感があるShapeを作ってタイリングすることで表現しました。

エレキベア
ピースがうざいクマ・・・。
DAY12: GRUNGE



ぷらずも
ノイズで汚れ感を出したものです。

エレキベア
ノイズは何でも使えて便利クマね。
DAY13: SCALES



ぷらずも
鱗の重なりについては鱗のShapeにグラデーションをかけた後にタイリングすることで表現しています。

エレキベア
ドラゴン感があるクマね
DAY14: GRAFFITI



ぷらずも
最後の課題はノイズやエッジ抽出など使いながら落書きしました。

エレキベア
お絵描きする感覚で使うのも中々楽しそうクマね
MOTION: KineFX

ぷらずも
次はKineFXということで、こちらも触ったことのない機能です。
こちらも動画を見ながら学習しつつ進めました。

ぷらずも
リギング周りは Houdini18.5からKineFXが出てきて、Houdini20からはAPEXがリグのシステムとして導入されたりなど大幅な変化があったようで、こちらについては蒸留水さんの以下の記事が分かりやすかったです。
APEX超入門:Houdiniの新しいキャラクターリギング | Qiita

エレキベア
なんか複雑な印象があるクマね

ぷらずも
今回は体系的に把握していきたかったので、
・Electra(テストモデル)でアニメーション付け
・KineFXでリギング
・APEXを使用してリギング
といった順序で課題を進めてみました。
DAY15: RUN


ぷらずも
まずは走るアニメーションを付けてみましたが、こちらは以下の誇張的なモーションを参考にしています。
CGキャラクターアニメーションの極意 -MAYAでつくるプロの誇張表現-

エレキベア
Electraがやるとちょっとギャグっぽいクマね
DAY16: JUMP


ぷらずも
Electraアニメーション第二弾です。

エレキベア
完全に遊んでるクマ・・・。
DAY17: DANCE


ぷらずも
Electraアニメーション第3弾。
ブレイクダンスの技を参考にしましたがうまく出来ず・・・。

エレキベア
アニメーションは難しいクマ・・・。
DAY18: ROLL


ぷらずも
ここでKineFXを使用してリギングを行ってみました。
ウェイト調整していないので途中で形状が崩れていますが、面白かったのでそのままにしました。

エレキベア
(絶対面倒だったからだクマ・・・)
DAY19: CRAWL


ぷらずも
ちっちゃいElectraを大量配置してハイハイさせてみました。

エレキベア
ホラークマ・・・。
DAY20: SLITHER


ぷらずも
Electraを繋げて巨大な蛇のようにしてみました。
ここで始めてAPEXを使ってリグを付けてみました。

エレキベア
Electraを使い倒してるクマ・・・
DAY21: FLY


ぷらずも
最後は土日で時間があったので、オリジナルキャラクターをモデリング、リギング、アニメーションまで通しで作ってみました。
後にこのペンギンが活躍してくれることになります。

エレキベア
ようやくまともなキャラクターが出来たクマね
VFX: DOPS

ぷらずも
次はDOPSですが、こちらは以下のエフェクト本を一度通していたのでスムーズに進めることが出来ました。

エレキベア
いろんな事例が載っていていい書籍クマね

ぷらずも
ただシミュレーションに時間がかかるので急ぎで進める必要があるのは変わらずですね・・・。
DAY22: EXPLODE



ぷらずも
ペンギンが爆破しているショット!
個人的にお気に入りの一枚です。

エレキベア
早速ペンギン使ってるクマ・・・。
DAY23: COLLAPSE



ぷらずも
こちらはデイリー賞に入った作品です。
キャラクターフル活用で臨場感ある画像になりました。

エレキベア
これまでの中だと一番いいクマね
DAY24: CRASH



ぷらずも
窓にぶつかるペンギンです。

エレキベア
シュールクマ・・・。
DAY25: FLOOD



ぷらずも
お金が流されてしまったElectraです。

エレキベア
ごちゃ混ぜクマ・・・・。
DAY26: MELT



ぷらずも
スパイラルマンの亜種を作って恋させてみました。

エレキベア
段々とキャラで遊び始めたクマね
DAY27: SNOW



ぷらずも
ここで始めてMPM Solverを使ってみました。
重すぎて時間が足りず睡眠を削った上に中途半端な出来になりました・・・。

エレキベア
MPMは確かに重そうクマ・・・。
DAY28: MUD



ぷらずも
こちらもMPMを使ってみました。
土と泥をブレンドしてみたのですが、中々リアリティが出ず、反省が残ります。

エレキベア
これはじっくり触りたいクマね
RENDER: LOPS

ぷらずも
ここまで来たら残りは3つ!
とはいえライティング周りは全く分からないので、これまでの資産を流用しつつ出来る限りの調整を行いました。
DAY29: SUNSET



ぷらずも
夕焼けのシーンです。
本当はグレアなど入れたかったのですが、そこまで手が回りませんでした・・・。

エレキベア
ロマンチックなシーンを作ろうとしてる感は伝わるクマ
DAY30: MOONLIGHT



ぷらずも
序盤で作った怪物を使用して不気味なシーンを作ってみました。
月の模様にこっそりRubbertoyを入れています。

エレキベア
まさか怪物を使う時が来るとは・・・。
DAY31: UNDERWATER



ぷらずも
最後にこれまでのキャラクター総集合のシーンを作ってみました。
時間が余ったのでポストエフェクトとして油絵風の加工も加えています。


エレキベア
絵に書いた感じで中々いいクマね
コースティクス表現が出来ればなおよかったと思うクマ
おわりに

ぷらずも
というわけで今回はMardini2025の振り返りでした!
どうだったかな?

エレキベア
実際に参加したような感じがして面白かったクマ
おつかれさまクマ

ぷらずも
出社しながらの参加は正直かなりきつかったけど、その分得るものはたくさんありました。
他の参加者の作品やノードなどたくさん参考にさせていただきましたし、スキル面でも広く触れながら学べたように思えます。

エレキベア
Houdiniと向き合い続けた1ヶ月だったクマね

ぷらずも
もし余裕があれば次回も参加してみたいなと思います。
参加を迷っている方もぜひ検討してみてください!

ぷらずも
それでは今日はこの辺で!
アデューー!!

エレキベア
クマ〜〜〜〜







